2010年1月28日木曜日

ピッキング - その2

※最初に断っておきますがピッキングには正解というものは無いので、既に自分のピッキングを確立している人はそのまま自分のピッキングをレベルアップしていってください。ここではこれからギターを始める人、自分のピッキングがうまくいかない人や壁にぶち当たって悩んでる人、また他のピッキング法から何かのヒントが欲しいという人向けに解説していきます。

- オルタネイト・ピッキング -

前回ピックの持ち方に引き続き、今回は実際に弦を弾く作業“ピッキング”の中でも最も基本的なピッキング法である“オルタネイト・ピッキング”について考えてみる。

まず最初にオルタネイトピッキングに必要な2種類のピッキングを紹介します。

・ダウン・ピッキング(Down Picking)

ダウン・ピッキングとはピックで1本の弦を上方から下方へ向けて弾くピッキング法である。
数あるピッキング法の中でも最もベーシックな方法で、ほとんどのギタリストが最初に覚えるピッキン グである。
複数の弦を弾くやり方はストロークと言って、ピッキングとは意味が異なる。

・アップ・ピッキング(Up Picking)

アップ・ピッキングとはピックで1本の弦を下方から上方へ向けて弾くピッキング法である。
通常のピッキングではダウン・ピッキングと交互に繰り返して使用する。
上向きに力を加える為、ダウン・ピッキングよりも力の入れ方が難しいので訓練が必要となる。

さて、ここからが本題。

〜オルタネイト・ピッキングとは〜

オルタネイト・ピッキングとは、“ダウン・ピッキング”と“アップ・ピッキング”を交互に繰り返すピッキング 法の事である。
ピッキングの最も基本的な動きとなるので、なるべく力を抜いた状態で長く続けられるようにする必 要がある。

〜メリットとデメリット〜

メリットとしては、単純な動きの繰り返しなので一本の弦を素早く弾くのには非常に向いている事と、 同じ理由で安定したリズムを出しやすい事。
デメリットは、弦を移動する際に無理な動きが生じる場合があること。

〜実践〜

ポイントは“上下・・・”ではなく“右左・・・”というイメージで繰り返すこと。
よくストロークのような弾き方をする人を見かけるが、単音を弾く際には手首から先だけを動かす方 がコントロールしやすい。
手首はグルグルと色んな方向に動くように出来ている。
しかし、真横に動かすとかなり動きの幅が狭くなるのがわかるでしょう。

この稼動範囲の狭さを利用して安定したピッキングを実現できるはずです。
単音弾きの場合、ピッキングに必要な幅はせいぜい1センチ未満のはず。
手首を柔軟に使いすぎるとコントロールが難しくなり、結果安定したピッキングが難しくなる。


では、まず単音での練習。



右手の手首から先だけを左右に動かす事で安定したピッキングを目指します。
ここで気を付けるのは、手首を横の動き“のみ”で動かすこと!
回転してしまうと動く範囲がとても広くなってしまって、安定させるのにかなりの時間を必要とします。
ストラトタイプのギターならボディに手首をくっつける感じで置けば感じを掴みやすいでしょう。
レスポールタイプのギターの場合、ボディから弦までの高さがある為手首は浮いた状態になります。
この場合の練習はギターを弾かずに机の上などで肘(ひじ)から手首までをベッタリと付けた状態で手首から先を左右に動かす練習をして感覚を掴むとよいでしょう。

さて今回はここまで、次回はオルタネイト・ピッキングの実践編です。

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