2011年12月7日水曜日

明星和楽という出来事について〜第二章:映像制作者との出会い Vol.1〜

明星和楽を通じてたくさんの新しい出会いがあった。この出会いは通常の仕事ではありえない出会いであり、これからの人生にとても重要な出会いであると信じている。
明星和楽にはオープニング・ムービーがある事を知る人は少ない。。。

今回はそのオープニング・ムービーが完成するまでの経緯をお話ししようと思う。

まずご紹介したい人物がいる。


坂井孝介(Lens_eye):映像クリエーター / Thinkgear

実は明星和楽が開催される1ヶ月ほど前まで、この人とはただのTwitterのフォロワー関係しかなかった。
深夜によくつぶやいてるオッサン(スイマセンw)だな〜ぐらいの印象しか持っていなかったのだ。

私が最初に明星和楽のミーティングに参加したのは10月13日に開催された
《【残り4週】明星和楽 運営ミーティング》である。
その時私は第二子の出産間もない(産んだのは妻ですがw) 時で、明星和楽については「やるらしい」というぐらいの認識しか無かった。
それまでのミーティングにはそのような理由で参加できなかったのである。

知人が新しくオープンしたコワーキングスペースを併設したカフェ、Guild Cafe Costa で開催されたミーティングに参加した私は、しばらく様子を見ることにした。
東京とSkypeでビデオ通話しながらのミーティング。
IT業界ではよくある風景であるが、一般の感覚から言うとかなりハイテクである。
以前から「手伝いますよ〜」と軽い感じで言ってはいたものの、どの程度手出ししてよいものかわからない状態だった。

私はSkypeの画面に映らない場所でさも関係ないお客さんのフリをしてコッソリ見ていた。
それ以前にインターネット上で明星和楽についての情報交換をしていた私は、東京の協力者との面識が一切無かった事やイベント主催者の本気度に多少疑問を持っていたのだ。
参加者の自己紹介が終わり、東京での活動報告が進んでいくのを横目に色々と考えながら会場の雰囲気や参加者の表情を観察しながら、このイベントがどんなイベントなのかを探る。

一通りの報告が終了し、それぞれの課題や問題点を東京⇄福岡で話し合う。
その後、それぞれの地域に分かれてのミーティングへと流れ込んだ。

私の感想はというと。。。


間に合うのか?


マジ間に合うのか?


てか本当に間に合うのか?


ここで足を突っ込むかどうかで今後1ヶ月の動きがかなり変わってくる事は、過去の私のちょっとした経験からも容易に想像できた。
福岡メンバーでのミーティングが進んでゆく。

現時点で決定している事柄とこれから必要であろう手順を頭の中で比較してみる。
・・・あまりにもこれからやらないといけない事が多過ぎる。
こりゃ大変だ。

そこで頭を抱えている人物がいた。

その人物こそが坂井孝介その人である。

坂井さんは映像担当に任命されてとっても困っていたのである。
後に坂井さんはイベント中の映像制作者であり、当日の映像担当として明星和楽にとって“なくてはならない人”となる。
坂井さんの制作した映像に私が音楽を付けるというタッグを組むのはこれより2週間ほど後の事である。


私はその日、ちょっと上から目線で小言を言って帰った。

明星和楽というイベントに映像で華を添えた人物との出会いである。

次回はオープニングムービーが出来るまでをお話します。

2011年11月27日日曜日

明星和楽という出来事について〜第一章:タイトル秘話〜

2011年11月11日〜13日の3日間、福岡県福岡市の中洲にあるGate's 8Fにてあるイベントが開催された。このイベント自体は3日間で総集客数1250人を数え、出演者は総勢50名を超える一大イベントとなった。

しかし、この「明星和楽」がどのようにして「明星和楽」になったかを知る者は少ない。。。

まず最初に私が「明星和楽」とどのようにして出会ったのか?という所からお話しよう。

私は2年程前から「水曜どうしよう」というコミュニティでありUSTREAM番組でもある、水曜日の夜に中年のオッサンが中心となって集まりワンコイン(500円)の会費を出し、ビールやツマミを買って来ては飲みながら楽しくくっちゃべるという会に参加している。
その「水曜どうしよう」を始めたのは私のかつてのバンド仲間であり後輩である人物なのだが、彼に「水曜どうでしょう」※1 をオススメしたのは私である。
よって私が参加しない訳にはいかないだろうという使命感から、「水曜どうしよう」の裏番組として「裏水曜どうしよう」(以後「裏どうしよう」と呼ぶ)という裏番組を始めた。
(会場は同じ場所で、一カ所で別チャンネルから裏番組を配信するという方法は珍しいと言えるだろう。というかバカらしくて誰もやらないw)
「裏どうしよう」は「水曜どうしよう」の副音声的な役割としてスタートし、表(水曜どうしよう)で行われている企画の是非を問うというスタンスを取って来た。
やがて「裏どうしよう」にはコアなファンが集う事となり、表立って自分を表現できないが強烈な個性を持った人々の駆け込み寺となり「表はちょっと・・・」「裏だったら・・・」というニッチな層をも取り込む一助となった。
そのような背景から私は「裏のボス」として「水曜どうしよう」に今なお参加している。
※1. HTB制作の伝説の地方TV番組である。

なぜこのような前フリが必要だったかをこれからお話しよう。
実は「明星和楽」というタイトルは「裏どうしよう」の猛者である“なぎーく”の発案なのである。
なぎーくはこれまでにも「裏どうしよう」で数々の伝説的な戦いを繰り広げて来た。
現在「裏があっての水曜どうしようだ」と言われる事への彼の功績は計り知れない。
彼の魅力の一つは“緻密でかつ大胆な戦術”である。
今回のイベントのタイトル決めの際にもその“緻密でかつ大胆な戦術”がいかんなく発揮された事は言うまでもない事である。
今話題のFacebook内で内輪で公募されたイベントタイトル選考にて最多票を獲得したのだ。


〜「明星和楽」には 実は深い意味がある〜
“明星”とは金星の事であり、「宵の明星」や「明けの明星」と言われるように、地球から見ると明け方と夕方にのみ観測でき、太陽、月についで明るく見える星である。
それと同時に我々の世代(30〜40代?)には非常に懐かしいアイドル雑誌「明星」をも連想させる。
“和楽”とは 和やかに楽しむ、という「みんなでワイワイ楽しもうよ!」という意味。
と同時に与謝野晶子の詩編集「雲片片」の中で7番目の詩「我友」に出てくるフレーズで、かつて与謝野鉄幹が創刊した文芸誌「明星」に 「詩十章」として掲載されている。
読んでみるとなるほど、今回のイベントそのものだなぁというような内容の詩である。

なぎーくの深い知識と創造力、そして検索能力が融合して作り上げられた傑作。
イベントに対する期待感と想いが強く感じられる。
そしてそれを彼は持ち前の大胆な戦術で採用へと導いたのである。

それが「明星和楽」というタイトルなのだ。

最後に与謝野晶子の<我友>で今回の記事の結びとさせていただきます。



《我友》

ともに歌へば、歌へば、
よろこび身にぞ余る。
賢きも智を忘れ、
富みたるも財を忘れ、
貧しき我等も労を忘れて、
愛と美と涙の中に
和楽(わらく)する一味(いちみ)の人。

歌は長きも好(よ)し、
悠揚(いうやう)として朗(ほがら)かなるは
天に似よ、海に似よ。
短きは更に好し、
ちらとの微笑(びせう)、端的の叫び。
とにかくに楽し、
ともに歌へば、歌へば。