2010年4月21日水曜日

脱力という事について

4月1日にめでたく娘が産まれました。

さて、今回は「脱力」について。

私は長年「脱力」というものを勘違いしていました。
みなさんは「脱力」って何だと思っていますか?

楽器演奏において最も重要だと言われる「脱力」。

この真の意味をご存知の方は、実はそんなに沢山いないのではないでしょうか・・・。

かくいう私も20代の後半までは「脱力」について誤解していました。

「とにかく力を抜けばいいんだろ?」
とか
「たくさんやったら力なんで抜けるよ」
とか。。。

ちが〜〜〜う!!! 

実はそうではなかったのです!

「脱力」とは


普段入れている事に気付かないような力すらコントロールする

事だったのです!!

例えばこういう実験をしてみます。

「手の力を抜いて、腕を前に出してください。前にならえの感じで。」

するとどうでしょう?


あなたは手をまっすぐに指先までのばしていませんか?


まず「手の力を抜く」という事は、手を前に出す事ができないという事なはず。
そして百歩ゆずって肩の力を使って腕を上げたとしても、肘(ひじ) から先はダラリと曲がってしまっているはず。


「脱力」とはこの時に自然に入る力すらもコントロールする事にあるのです!
つまり「完全に力を抜いた状態」を知る事で「必要な力だけを使って動きをコントロールする」事に「脱力」の神髄があるのではないだろうかと私は思うのです。

ただし、この場合に気をつけないといけない事があります。
それは力を抜いた状態というのは非常に危険であるという事!!
普段意識せずに入っている力というのは体の状態を保つ為に必要な力だという事です。
例えば力を抜いた状態の関節に強い力をかければ脱臼や筋を痛めるなどの原因に直結します。

力を抜く訓練は安全な場所で行うことを強くオススメします!

楽器の演奏って力をつける訓練したり、力を抜く訓練したり大変ですねぇ。。。

ムダな力を抜くにはどうしたらいいか、今後また取り上げてみようと思います。